あおぎりへいわ号の車体デザインによせて
山道千草
4才の男の子同士が話しています。
「バクダンがとんでいったって」「えー!」「バクダンじゃないよ、ミサイルだよ」と6才の男の子「おちたらけがするねぇ」「いたいよ」「あぶない!けがしたらようちえんにもこれないよ」「どこにもいけなくなるよ」「こわいね」
園庭にあるシンボルツリーの青桐は広島原爆の業火の中でも生き延びた青桐の子孫です。
苗を送っていただいた2本のうち1本が育ち今は、大木となりました。園児の顔より大きな青桐の葉っぱはうちわになり、お皿になったり、お母さんへのおみやげに持ってかえったり、写生をしたり。
「先生、あおぎりの葉っぱとってくださーい」「お母さんがあおぎりのはっぱありがとうっていってくれたー」と3才の女の子
子供達の何気ない会話、ままごと、おうた、走りっこ、えほん、おべんとうをひらくたくさんのよろこび、おかあさん、おとうさん、そのまた、おかあさん、おとうさん、継れゆく命、わたしたちのかけがいのない日々、暮らし。
バスには、青空と海、風に舞う青桐の葉、陸が近いことを教える木の実をたずさえた鳥達。
天の神様に見ていただける様に、バスの屋根にも青桐と鳥達が空を仰いでいます。神様、わたしたちはここにいます。
祈りと共に。
2017.9.15